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AV(性的商材)とジェンダー平等

性を扱うAVの演出、広告、AV出演者の発信の自由と規制はこのままでいいのか

· 性,ジェンダー,AV,ジェンダー平等,ジェンダーハラスメント

AVの強要問題やAVの合法化についてのニュースが進んでいます。

AV(アダルトビデオ)は約30年前に出来た比較的歴史の浅いものです。まだ法規制が整っておらずこれから法規制化が進む業界です。AVという性を楽しむ商材とジェンダー問題について、これからどのような動きが必要なのでしょうか。

今回はAVをジェンダー平等の視点でお届けします。

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AVと犯罪

AVにはレイプや暴行を含んだ犯罪の演出が多く含まれています。レイプシーンやセックスシーン自体はドラマや映画でもありますが、それを「快感」と魅せ、脳を勘違いさせる点が、自分の健康を蝕みながら快感を生むたばこに似ています。しかし大きな違いはたばこは自分の健康を蝕むが、たばこを吸う行為そのものは犯罪ではなく、犯罪を煽るものではないのです。しかし健康を損なうリスクが高いことから広告規制や18歳未満の喫煙を厳しく取り締まるなど整備が進んでいます。

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一方でAVは法規制が遅れています。

なぜAVは映像であり、生身の人間ではないにも関わらず、人が興奮できるかご存知でしょうか。それは、脳が生身の人と映像の人を本物かどうか見極められないからだと言われています。つまり脳は映像である相手を生身の人間だと勘違いをして興奮をしているのです。

それでは、AV慣れしている人が性欲がたまった状態で電車内で性的な対象となりうる人を見た時、脳はどう反応するでしょうか。電車でのセクハラが減らなかったり、医者や管理職など役職に就いた人でも犯罪をおかしてしまったりするのも、脳の観点から頷けるものがあります。

たばこで危害を与えるのは副流煙を配慮すれば基本的に自分の将来の健康ですが、セクハラやレイプは相手ありきなので、もっと深刻です。

では「AV慣れ」をしている社会の中で、企業が気をつけなくてはならない点はどのような点でしょうか。

 

性的コンテンツの規制の現状

基本的に酒やたばこ、性的な表現を含む物以外は年齢制限をされています。しかし昨今のAVやAV俳優・女優の扱いは、18歳未満禁止であることを忘られているのではないか、と懸念されることが少なくありません。

ネットもそのひとつですが、最近では情報の精査を行う必要がある、誤った情報がネット検索で上位表示されないよう、SEO対策をしようという#SEOセックス  などの動きが進んでいます。

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テレビやYOUTUBEは性的なコンテンツは規制がかかり、「放送禁止用語」と呼ばれるものがあり、誰かが不快になるコンテンツや性的に危険なコンテンツにはいつも決まりがあります。

しかし一方で公共放送ではないラジオ、生まれたばかりのサービスradikoやstand fmなどの音声事業があり、公共放送だけではなく、一般人を含め誰もが配信をできるようになりました。

しかしもし、教育系コンテンツやニュースコンテンツが並ぶ中、サービスを利用をした時、18歳以上禁止のメディアや性的な内容が、18歳以上禁止という表示がなく横並びになっていたらどうでしょうか。子供にも目に入るように、「今日はレイプの撮影をしてきた」「すごくよかった」などの投稿がされていたら…あなたはどう思いますか。あなたの子供がもし目にしたらどう思いますか。

radikoやstand fmではありませんが、これは日本で起きていることです。

 

たばこ広告に法規制、AV広告に法規制を

AVは法律規制がないまま、事業が発展した例のひとつ。男性社会だった時代に生まれたAVは、男性のみの趣味嗜好をふんだんに取り入れ、まさに男性にとっては夢が理想化された世界を演出してきました。最近は女性向けのAVも生まれました。

しかし女性向けAVにレイプシーンは少なく、ほとんどが恋愛関係にあるパートナーとの性行為の映像です。もし、AV業界において女性だけがレイプされるAVが提供されているのであれば、ジェンダー平等の観点で言うと、「女性だけが襲われる対象である」バイアスの助長になる可能性があります。もし女性向けのAVに集団の女性が男性をレイプするシーンや男性を暴行するシーンがあったらどうでしょうか。男性はどう感じますか。もし男性がレイプされる犯罪事例ができたらどう思うでしょうか。

今現在ではAVの演出はジェンダー平等の視点で考えると、「ジェンダー不平等」と言えるでしょう。

AV男優・AV女優の発言は自由か

個人のインフルエンサーの意見が発信されている世の中であり、表現の自由とは言え、企業やインフルエンサーが犯罪を助長させるような発信をするのは考えものです。

AVの枠を超え、AV男優・AV女優が企業やメディアなどでAVについて発言をすることがあります。

(例)枕家業はアリである。~(レイプ)なプレイ最高だった!

これらの発言は「枕営業を求められて苦しんできた人の発言や人権の無視」本来性加害であるものを「女性がレイプをされて嬉しいと感じる」など誤解を与えかねない発言です。

AV俳優への性の教育を行わずに、自由に性の発言をさせることは犯罪を助長する行為に繋がっているのかもしれません。表現の自由があるとは言え、「たばこ沢山吸って気持ちがよかった」という発言を公にすれば不快だと感じる人もいるでしょう。

たばこのポスターやHPでは有害であると伝えるよう規制がかかっています。

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※喫煙開始を推奨しないマーケティングの原則

 

前述の通り法規制が遅れているAV業界ですが、運営側が下記のような文言を入れるなど、規制が必要な業界と言えるでしょう。

「性的な写真の撮影、公開を推奨するものではありません」

「性的な合意を経て撮影をしたものです」

「これは犯罪を含んだ動画です」

性教育の観点から考えれば「避妊を正しく行いましょう」などの表現も追記すれば、未成年の妊娠が増加する問題も防げるかもしれません。

しかしながら、上記のような注意書きが一切ないAVや、AV男優・AV女優のコメントに注意書きがなく、「レイプの撮影が最高だった」などレイプを推奨するもの、誤った性教育にも繋がりかねないものには注意が必要です。

(事例)AVプロダクションのPR広告 「AV女優になるとニュース番組に出演できる」など

過去にレイプシーンのあるAVには出演しなかったと元AV女優の大塚咲さんが告白をしたように、ジェンダー平等の観点から行けば、女性が嫌がるシーンを積極的に演じるのではなく、大塚咲さんのような判断が賢明と言えるでしょう。

ジェンダーハラスメントとAV

ジェンダーハラスメントの目的のひとつは、ジェンダーのバイアスをなくし誰もが生きやすい世の中をつくることです。例えば、男らしいともてはやすことは、男の人が人に頼りにくいことがDVに繋がることを懸念していることもあります。男の人の生きやすさと女の人の生きやすさは常に表裏一体の関係にあるのです。

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まとめ

性に関する言葉や行動ひとつが問われる世の中で、AV業界だけが「法律の抜け穴」であり、AV男優・AV女優は自由に性に関する発言が許容され、自由に性加害を誘発しかねない映像提供をしてもいいのでしょうか。もしそうであれば、企業がハラスメント対策に必死の中、AVの業界だけが特別視をされる業種や職業による不平等ではないでしょうか。業界問わず職業問わず、ジェンダーハラスメントは人だ誰しも学ばなくてはならない、これからの社会人に必要な倫理と言えるでしょう。

 

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